身体機能の低下した高齢者にとって、意外に家の中はさまざまな危険の潜む場所です。健康な人なら気にも留めない段差や、床材の質感（滑り易さなど）、トイレ・浴室での立ち上がり時につかむところがない等により、ふらついたり転倒するケースがあります。階段から転落なんていう怖い例もあります。

「家の中なら慣れているし、少々のことは大丈夫。」と思っていませんか。これまで全然問題なかった段差で、ちょっとしたはずみで転倒なんてことも珍しくないのです。

そして、その転倒で大腿骨頸部などを骨折すると、そのまま寝たきりへ移行することも。さらに最悪のケースである高齢者の「家庭内事故死」においては、その件数の多さに驚かされるほどです。ニュースにならないだけで、実に多くの方が家の中の事故によって亡くなっているのです。

「住み慣れた快適な自宅でいつまでも元気に過ごしたい。」これは誰もが望むところです。

そのためにも一度、家の中に潜む危険箇所のチェックをしてみることをおすすめします。